【状況設定】「ベータ村」居住区のすぐそばに、某大学のキャンパスが開設されることになりました。建物やインフラなどの整備は計画がすすんでいるのですが、カリキュラムはこれから構想するとのことです。某大学の執行部は、とくに学生生活を豊かにするコミュニケーション環境について、「ベータ村」の各戸にアイデアを求めることになりました。
「ベータ村」のよさを活かしながら、あたらしく“キャンパスライフ”をスタートさせる大学生たちのコミュニケーションをいきいきさせるための、仕組みづくりについて、コンセプトや企画を提案してください。
昨今の世界情勢に鑑み、某大学に入学する学生たちは、オンラインで授業を受けるケースも想定されます。したがって、“キャンパスライフ” はできるかぎり広い意味でとらえ、オンライン空間・プライベート空間もふくめて考えてください。

某大学は、「ベータ村」の成り立ちや個性をふまえ、つぎのような文化的な土壌を“キャンパス”づくりに反映させたいと願っています。(ただし、これは某大学の理解なので、住民の意識とはことなる部分があるかもしれません。)

  • なにより、コミュニケーションを楽しみ、ともに暮らす仲間や隣人たちを大切にしてほしい。
  • さまざまな「同調圧力」に影響を受けることなく、自由闊達にやりとりしてほしい。
  • 多様性を重視し、コミュニケーションの相手に対して安直に“レッテルを貼る”ようなことのない、品位あるコミュニティをつくりたい。
  • 見て見ぬふりはせず、“社会的手抜き”が発生しにくい日常をつくりたい。

これまでの説明を前提に、各戸(住人9名)をチームとして、企画のコンペをおこなうことになりました。

【フェーズ 1】まずは、以下のような観点から、最近の「ベータ村」の状況をふり返ってください。

  • コミュニケーションの活性度
  • 日常生活の満足度
  • 環境の評価
  • 心理的・身体的健康など
  • 意思決定の仕組み

(つづく)